臨床心理士に関心があるのなら

心のケアにも深い関心を持ち、臨床心理士にも興味を持つ看護師は少なくありません。看護師の経験は、医療現場でのコミュニケーション能力や人間理解の深さなど、臨床心理士を目指す場合も役に立ちます。では、どのようなステップを踏めば臨床心理士になれるのでしょうか。まずは、専門の学問を学ぶ必要があります。臨床心理学を深く学ぶためには、大学院で心理学の修士課程を修了することが一般的です。もし、看護学部や他の分野の学士を持っている場合でも、心理学の分野での勉強を1から始められます。勉強を始める前に、どの大学院が自分の目指す分野に強いか、事前によく調べておくことが大切です。

大学院での学びの中で、心理学の理論だけでなく、カウンセリングや心理テストの実技も学びます。また、現場での臨床研修も重要です。看護師経験が、ここでも役に立ちます。患者とのコミュニケーションの経験は、心理面での支援にも活かせるでしょう。その後、臨床心理士の資格取得の国家試験に挑むことになり、医療機関や学校、福祉施設など、さまざまな場で活躍できるようになります。看護師からのキャリアチェンジでは、これまでの経験を活かしつつ、新たな専門知識をもって、人の心のケアに貢献できる、やりがいのある仕事です。

看護師から臨床心理士への道は、新しい学びがたくさん待っており、挑戦が必要です。しかし、人を支える強い意志と、看護師として培ったスキルがあれば、この変化に対応できるでしょう。心のケアのプロフェッショナルへの道を進むことで、より多くの人々の心の健康に貢献できるはずです。